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第270回定例講習会

日時:平成26年6月1日  午前9時30分~午後3時
場所:名古屋市立大学医学部教育棟2F 第1講義室

内容

黒野保三 先生
黒野保三 先生

1)臨床鍼灸医学研究 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 

(公社)生体制御学会名誉会長          

(公社)生体制御学会理事    黒野保三 先生

「鍼灸医学の哲学について(道教)」と題し、日本人がもつ倫理観について説明がなされた。鍼灸治療における学・術・道において、道に通じるものが倫理観であることを説かれ、その倫理観は人間性によって決まることを教えていただきました。その結果、鍼灸治療をおこなうときには、医療ではなく人間性をともなった医療家として行うことの重要性を示唆されました。

田口 徹 先生
田口 徹 先生

2)痛みの基礎 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

名古屋大学環境医学研究所神経系分野Ⅱ助教  田口 徹 先生

「筋・筋膜性疼痛研究のこれまでとこれから」と題し、今まで研究対象になっていなかった筋・筋膜における痛みの研究方法や最新の情報について詳細な説明がなされた。また、線維筋痛症における筋・筋膜の関わりから病態把握や治療に結び付く知見について紹介された。

 

 

 

河瀬美之 先生
河瀬美之 先生

3)疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療

(公社)生体制御学会広報部長

(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長  河瀬美之 先生

「膝痛に対する臨床研究について」と題し、黒野保三名誉会長の文献から疼痛に対する鍼治療の有効性を示された後、疼痛疾患班で全日本鍼灸学会学術大会に報告した疼痛疾患患者の実態調査における内容から膝痛患者の特徴や治療におけるポイントについて詳細な説明がなされた。

 

橋本高史 先生
橋本高史 先生

4)疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討

(公社)生体制御学会総務副部長 橋本高史 先生

「潰瘍性大腸炎に対する鍼治療の一症例」と題して症例検討が行われ、活発な質疑応答があった。