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第292回定例講習会

日時:平成30年10月7日(日) AM9:30~PM4:00

会場:名古屋市立大学病棟・中央診療棟3F大ホール

内容

岩瀬 敏 先生
岩瀬 敏 先生

1)基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

愛知医科大学医学部生理学講座教授 岩瀬 敏 先生

脳神経のうち視神経、動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経、顔面神経、内耳神経の神経生理学的意義について、脳の解剖図、関与する脳神経の神経経路を示した解剖図やわかりやすい表を用いて、詳細に説明をしていただいた。

 

 

山田 篤 先生
山田 篤 先生

2)生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療

(公社)生体制御学会研究部生活習慣病班班長 山田 篤 先生

「糖尿病治療の目標について」を日本糖尿病学会で発表されたスライドをもとに説明があり、良好な血糖コントロールのためには血糖値の取り込み方で、糖の吸収をおだやかにするため、糖の摂取量、排出などを心掛けることが大事であり、そのための運動療法と食事療法について詳細に教えていただいた。

 

 

林 﨨一 先生
林 﨨一 先生

3)生活習慣病に対する症例報告及び症例検討

「糖尿病の鍼灸治療」

鍼和会会長 林 﨨一 先生

糖尿病の鍼灸単独治療の一症例と題して、薬物の服用なしで鍼灸治療のみでHbA1cの減少がみられた症例を資料を用いて報告していただいた。糖尿病の患者に対する選穴、背診、腹診などについても教えていただいた。

早川和浩 先生
早川和浩 先生

4)鍼灸学校学生向け企画

スポーツ傷害に対する鍼治療

「スポーツ傷害治療に必要なその他のテクニック」

早川治療院院長 早川 和浩 先生

現場でスポーツ傷害の応急処置ができる人間を養成し、スポーツ傷害に対し鍼治療がニーズに答えコンセンサス(同意)を得ることが急務である。スポーツ鍼は急性期の捻挫、肉離れ、打撲には対応できるが腰椎分離症、野球肩、野球肘などは整形外科とのアプローチで併用治療をすることによって対応ができる。しかし、スポーツ鍼だけではなく、スポーツマッサージ、スポーツテーピング、スポーツリコンディション(けがをした選手のコンディションを元に戻す)、スポーツ分子栄養学、スポーツメンタルなど知識としてある程度習得していると、鍼灸師として幅が広がることを教えていただいた。