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第273回定例講習会

日時:平成27年2月1日  午前9時30分~午後3時

場所:名古屋市立大学医学部研究棟11F 講義室B

内容

甲田久士 先生
甲田久士 先生

1)基礎生理学

(公社)生体制御学会経理部長 甲田久士 先生

「痛みの基礎と臨床」と題し、痛みの基礎から鍼治療の治療機構につながるポリモーダル受容器の特性を詳細に説明され、臨床につながる視点を教えていただきました。また、最近のトッピクスからさまざまな痛みを理解する情報を提供され、今後の痛みや痛みに対する治療の必要性や今後の展望も示されました。

 

杉浦健之 先生
杉浦健之 先生

2)痛みの基礎 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

名古屋市立大学大学院医学研究科麻酔・危機管理医学分野准教授  杉浦健之 先生

「痛み神経科学研究の新たな方向性」と題し、学会で発表されたトピックスから「プラセボ鎮痛、痛みの識別に関する脳、オフセット鎮痛、痛みの慢性化」を取り上げられ、慢性痛を理解するために詳細な説明がなされた。  

また、医療の現場で体験として認識されていた病態の把握につながる知見についても紹介された。

 

河瀬美之 先生
河瀬美之 先生

3)疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療

(公社)生体制御学会広報部長

(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長  河瀬美之 先生

「膝痛に対する徒手検査について」と題し、徒手検査の目的や種類の詳細な説明がなされた。また、実際に徒手検査の実技を行い、検査における注意点を示しながら、膝痛の治療に必要な情報の導き方についての説明もなされた。

 

中村 覚 先生
中村 覚 先生

4)疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討

臨床鍼灸医学研究会会員  中村 覚 先生

「頭痛に対する鍼治療の一症例」と題して、頭痛になる原因を説明された後、症例検討が行われ、活発な質疑応答があった。