日時:平成25年7月1日 午前9時30分~午後3時
場所:名古屋市立大学医学部教育棟2F 第1講義室
内容
1)臨床鍼灸医学研究 (認定指定研修C講座)
(公社)生体制御学会名誉会長
(公社)生体制御学会理事 黒野保三先生
①「鍼の刺激量について」と題し、鍼刺激量の定量化の必要を説かれ、基礎研究に基づいた結果を世界に発信することが日本の鍼灸を消滅させないことであることを説明された。
②鍼の刺激量は侵害刺激、非侵害刺激によって変わり、その効果は自律神経で評価できることの基礎研究を示され、その中でも副交感神経を有位にする治療の有効性を示された。
③鍼灸治療の理論はサイエンスでなければならないが、鍼灸をおこなう人の精神は哲学的でなければいい治療ができないことを教えて頂きました。
2)痛みの基礎
中部大学生命健康科学部理学療法学科教授 水村和枝 先生
「痛みの基礎的神経機構と筋性疼痛の神経生理学」と題し、スライドを使用し、痛みの基礎である神経経路から最新の研究や情報を交えた筋性疼痛・遅発性筋疲労のメカニズムについて詳細な説明がなされた。
3)疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療
(公社)生体制御学会監事
(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長 河瀬美之 先生
「頚肩腕痛に対する臨床研究について」と題し、黒野保三名誉会長の文献から疼痛に対する鍼治療鍼の有効性を示された後、頚肩腕痛の治療におけるポイントについて詳細な説明がなされた。
4)疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討
経絡治療学会東海支部長 坂本幹男 先生
「肺虚肝実オ血について」症例検討が行われ、活発な質疑応答があった。
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