日時:令和3年7月4日(日) AM9:00~AM12:10
会場:Zoomによるオンライン会場
内容
1)AM9:00~10:30
脳の働きと記憶の意味 ~脳はありのままを見ていない~
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
名古屋大学環境医学研究所生体適応・
防御研究部門脳機能分野教授 澤田 誠 先生
「脳は何のために働いているか」というテーマを理解するために、脳の情報処理に特徴的にみられる錯誤(勘違いや間違い)や情報の抽出という機能をアニメーション、具体的な例で、わかりやすいスライドを用いて説明をして頂き、「記憶の役割」を理解することにより「ヒトの記憶とは何か」を教えて頂きました。
特に人間の記憶は、必要なものは残し、不必要とされた記憶は消去されていきます。記憶を選択する基準は何か?人間が自然界で生存するために、大事であるかどうかが重要なポイントであること。さらに、コンピュータは莫大な量の情報を蓄積できますが、人間は環境が変化する自然を相手に必要な情報と思われるものを優先的に記憶として残していくことを教えて頂きました。
2)AM10:40~12:10
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
愛知医科大学客員教授(神経内科) 岩瀬 敏 先生
ヒトの体を制御する重要な役割を担う自律神経を理解し、ヒトの身体の調節に交感神経と副交感神経がどのように関与しているかを、自律神経の研究歴史、臓器との関係をわかりやすくスライドで説明して頂きました。
自律神経は、文字の通り自らを律する神経で、ヒトの身体の調節を制御してくれる神経であること。自律神経の交感神経は、闘争の神経と言われ、激しい運動や極度の緊張や興奮時、恐怖を感じた時に強く働くこと。副交感神経は逃走の神経と言われ、癒しや休息、メンテナンスと関わり、特に睡眠、休息、日常生活においてリラックスしているときに強く働く神経であることを教えて頂きました。
コメントをお書きください