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東洋医学研究所®ホームページにおける健康チェック表の検討4(京都大会)

東洋医学研究所®               

吉田昌弘、角村幸治、山下喜代、石神龍代、黒野保三

 

【目的】

東洋医学研究所®では、ホームページ(HP)での健康チェック表の有用性を過去3回、(社)全日本鍼灸学会学術大会において報告してきた。その中では、不定愁訴指数が51点以上のものは、精神疾患の疑いがあるため重症度判定で除外となり、含まれていない。そこで今回、除外のものも含めた全体ではどのような傾向があるかに着目し検討したので報告する。

【方法】

2003年1月18日から2007年10月31日までに得られた1573名について、以下の検討を行なった。①性別分類・年齢分布②重症度別分類③健康チェック表の層別分類④うつ病の可能性についての検討。

【結果】

性別分類は男女比が1:3で、年齢分布は20代を頂点とする山型パターンを示した。重症度分類では、中等症(36%)、重症(33%)、軽症(18%)、51点以上(10%)、5点以下(3%)であり、また男女別では、女性の方が重症度の高い傾向であった。層別分類は、ほぼ均等であった。うつ病の可能性は、51点以上では約半数が該当した。

【考察】

これまでの報告と比べて、性別分類では女性の割合が増加し、年齢分布、重症度別分類、層別分類では、同様の結果であったことから、症例数が増加しても結果が変わらないという健康チェック表の妥当性が確認された。今回の調査で、51点以上ではうつ病の可能性が高くなることが明らかとなったことから、黒野らが示した重症度判定基準で51点以上を除外対象とする妥当性がHPにおいても示唆された。

【結語】

今回HPにおける健康チェック表の分析を行なった結果、51点以上を除外対象とする健康チェック表の妥当性がHP上においても認められた。HPでは51点以上という点と最も気になる症状から精神疾患を判断していたが、今後は、臨床においてカルテや主訴など細かい点から精神疾患を判定し、健康チェック表と精神疾患との関連を検討していきたい。

 

キーワード:ホームページ、健康チェック表、不定愁訴指数、重症度別分類、精神疾患