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第230回定例講習会

日時:平成19年7月1日 午前9時30分~午後4時

場所:名古屋市立大学医学部基礎教育棟第一講義室

≪第12回愛知県鍼灸生涯研修会開講式≫

内容

1)臨床鍼灸医学研究

「第56回全日本鍼灸学会学術大会の総評」

「鍼灸界の今後のあり方について」

(社)全日本鍼灸学会参与

愛知地方会名誉会長 黒野 保三

(内容紹介)

 6月10日には(社)全日本鍼灸学会学術大会が終わりました。愛知地方会からは18題の演題が発表され、愛知地方会の活動の確かさが立証されてきました。しかしながら、本日は本来「脳科学と鍼灸医学Ⅶ」として講演の予定でありましたが、会員に対し愛知地方会にまつわる種々の話題に対する詳細な説明の必要性が出てきたことで話されました。

 「愛知地方会は愛知地方会が発足する前の勉強会からあわせると、40年以上の歴史があり、その間に培われた文化や歴史があります。鍼灸医学というのは東洋思想に基づく医療だというなら、その精神文化にのっとって行うべきであることは論を待ちません。愛知地方会は少なくともこの考えを持ち正しいことは正しいこととして真似し、悪いことは悪いことだということの区別をし、すべての物事を整理整頓しています。

 残念なことですが、岐阜地方会の東海支部脱退についても述べなければなりません。結論からいうとどんな議論をされようとも愛知地方会に非はありません。発端は東海支部学術集会の開催における不手際を単に指摘したことのみです。先程述べたように、愛知地方会は会員の利益を考え、誰に対してもまたどのような場所においても正しいことは正しい、悪いことは悪いということを言うように行動してきております。結果として感情論になった話にはのるわけにいきません。これでは正確な判断どころか無理の上塗りを重ねていかなければならなくなります。

 東洋の精神文化の根本を基準にして解析すればすべて理解できるはずです。今回は以前に著した文書をもう一度みていただき今後の指標の参考にして頂きたいと思います。」と述べられ我々に指針を与えて下さいました。

 

 

 以下は文書の内容です。

 「真実を葬らず直視せよ」

 トラブルが起きたとき一番被害を被るのは真実である。真実を曲げて正当化したり、自己主張をすることにより一層トラブルを大きくする。真実を曲げたり、一瞬の気の緩みが、残酷にも築き上げてきた信用・信頼を失う。人は社会人としての責任も自覚せねばならない。社会人として責任ある行動をするには何が必要なのか。それは、社会常識・モラル・法律等々を守ることは云うまでもないが「情報分析を磨け」と云いたい。本物の情報を見極める力が無ければ、無責任な情報に踊らされるだけである。情報は毒にも特効薬にもなることを肝に銘じるべきで、今回の問題をどうするのかを判断するのは自分自身である。リスク判断の結果に対する責任は当然自分であり、確かな情報は自信と責任ある行動に繋がる。科学は先人の業績を紐解くことによって発展する。

 

2)糖尿病に対する臨床病理学(認定指定地方会研修講座)

「糖尿病に対する痛みの基礎研究について」

名古屋大学環境医学研究所附属近未来環境

シミュレーションセンター准教授 佐藤 純

 

3)糖尿病に対する基礎・臨床、診断と治療

「糖尿病患者の低血糖症状について」

愛知地方会会長

愛知地方会研究部生活習慣病班班長 中村 弘典

 

4)ホームページ作成について

「ホームページとは」

愛知地方会総務部長 河瀬 美之

 

5)症例検討会

「糖尿病の病理・病証と経絡治療」

経絡治療学会東海支部支部長 坂本 幹男