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鍼灸あんまマッサージ指圧への意識調査(第4報)(岡山大会)

むらた鍼灸院  すこやか鍼灸院  いなだ鍼灸院  愛知地方会

村田 守宏、校條 由紀、稲田 英己、榊原 早千江

 

【目的】 

我々は、第53回から第55回 本学会において鍼灸あんまマッサージ師圧(以下鍼、灸、按とする)に対する意識調査について発表した。今回は、第55回の結果を踏まえ、鍼灸按体験コーナーと東洋医学相談コーナーを増設し、普及のあり方について更に検討したので報告する。

【方法】

 2006年9月4日に行なわれた春日井市健康救急フェスティバルでの鍼灸按体験コーナーへの来訪者にアンケートを依頼し集計した。

【結果】

集計数226名(男性66名、女性160名)であった。1) 「年齢」は、30代(29%)>40代(19%)>50代(14%)の順に多く、そのうち「鍼灸按の未経験者」は48%であった。 2) 鍼灸按の認知度は、「国家資格」を「知っている」が65%、「保険の利用」を「知っている」が46%であった。3) 「情報が欲しい」は54% 4) 「体験後の感想」では、92%の方が「痛くない、気持ちいい」と答え、「今後機会があれば治療院を受診したい」という方が91%みえた。5) 「良かったコーナー」は、「鍼灸按・体験」 81%>「小児マッサージ」8%>「相談」4% 6) 再来訪者(リピーター)は、19%であった。

【考察】

今回の調査でもっとも特徴的であったことは、再来訪者(リピーター)が昨年の8%から19%に増加したことであった。これは3年間のフェスティバル参加により来訪者の、我々コーナーへの認識が高まったためと思われ、鍼灸按の普及には活動を続けていくことの大切さを感じた。また、体験に対する良評価は昨年同様8~9割以上と高く、情報も5割以上の方が求めていた。(相談コーナー:昨年2名→今年17名 )こうした状況から、今後も「体験」と「情報」を工夫しながら提供していくことが普及活動にとっては、重要であると考えた。

【結語】

今回の調査から、鍼灸按の普及には活動の継続と体験、情報などの提供が重要であるということが示唆された。