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自分の目を養おう

平成19年6月1日

教育部長 服部輝男

              

 愛知地方会では定例講習会を年6回開催しております。この中で第1限目に黒野保三先生に医学教養課程を担っていただき、臨床鍼灸医学研究と題して医学は勿論、鍼灸診療全般のお話をいただいております。

 この中で毎回医学界新聞、医学雑誌、新聞、雑誌などの情報をもとに鍼灸診療の医療における立場や、鍼灸界の現状といった鍼灸師がもっとも注視すべき情報を理解しやすく広範囲にわたって説明していただいております。

 さらに、人として最も重要で最近の日本人には欠けていると思われる人間性についても噛み砕き十分咀嚼して誰にでも理解できるようにお話していただいております。

 人間性に欠けている最もよい例が最近ありました。人間性にあふれた東海支部の役員のみであれば昨年の東海支部学術集会は中止に追い込まれることはなかったと思います。愛知地方会の役員全員は東海支部学術集会の履行を当然のごとく主張しました。

 しかし、自分の立場のみを強く主張して東海支部学術集会を中止に追い込み会員の先生に多大なご迷惑をかけたのは人間性に欠けた所業といえます。こうした欠点をなくすべく人間性を養い社会から評価されるための鍼灸師教育をしていただいております。

 もし上記のように当然行われるべきことが行われなかったならば、もし鍼治療であったならばどうなっていたでしょう。ここが、この部分が人間性の最も関与する部分で信頼を得る部分でもあります。

 鍼灸師としてのあり方、患者とのあり方など医療人として何が必要で何がいけないのか、自分自身を見つめる目を養い自分自身を切磋琢磨するため愛知地方会定例講習会に参加しましょう。お待ちしています。