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第23回(社)全日本鍼灸学会東海支部学術集会に参加して

平成16年10月1日

ホームページ委員長 河瀬美之

       

 (社)全日本鍼灸学会東海支部では年に1度の学術集会を開催しています。今年度は静岡地方会の担当で、平成16年9月5日(日)に静岡県コンベンションアーツセンター(静岡市)において開催されました。350余名(学生220名)の参加者を得て、盛大に開催されました。杉山誠一実行委員長をはじめ、役員の先生方の献身的なご努力の賜物であると思います。ありがとうございました。

 この学術集会は午前10時から開会式が始まり、午後4時の閉会式までの間に、教育講演1題、特別講演1題、一般口演6題が報告され、愛知地方会から84名の参加者があり、愛知地方会の会員の約半数近くが参加したことになります。

 教育講演では木村忠直先生より、赤筋と白筋についての違いをわかりやすくお話頂き、特別講演では山口真二郎先生より、体性-自律神経反射によって微小循環に影響を及ぼすことについてお話を頂き、基礎と臨床の接点が垣間見えた貴重なお話でした。

 一般口演では愛知地方会から加納俊弘先生と米山徹子先生が貴重な臨床経験をお話になりました。静岡地方会から木内実先生が「わかふじ国体」での鍼灸ボランティア活動報告を、矢田真樹先生が東海医療学園専門学校附属施術所での治療パターンをご披露されました。岐阜地方会からは城田知訓先生が脳卒中患者に対する機能訓練と鍼灸治療の関わりについて、宮川隆弘先生が鍼通電刺激の基礎的研究についてお話になりました。どれも大変興味深いものばかりで、あっという間に終了してしまいました。それだけ内容が濃く、充実していたものと思います。

 愛知地方会では黒野保三名誉会長の企画とご指導により、9時30分から4時30分までの1日、定例講習会が年に6回開催されています。内容は黒野保三名誉会長には医療情報や鍼灸治療の治効メカニズムについて、石神龍代前会長には古典鍼灸学を、そして今年は婦人科疾患がテーマで、基礎、臨床の先生方をお招きして大変貴重なお話を、会員には無料で聴講できる恵まれた環境になっています。是非、一度ご参加下さい。詳細の内容の紹介はこちらをご覧下さい。

 来年度は東海支部学術集会が愛知地方会の担当で開催されます。今年に増して多数の会員の先生方のご協力とご参加をお願い致します。