日 時:平成14年8月31日・9月1日
場 所:名古屋市立大学医学部講堂(図書館3階)
学術集会役員 | ||
東海支部長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会会長 | 石神 龍代 |
学術集会長 | 中和医療専門学校校長 | 渡 仲三 |
学術集会副会長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会名誉会長 | 黒野 保三 |
学術集会副会長 | (社)愛知県鍼灸師会会長 | 安達 和弘 |
学術集会副会長 | (社)愛知県鍼灸マッサージ師会会長 | 神谷 邦彦 |
学術集会副会長 | 中和医療専門学校理事長 | 葛谷 正 |
実行委員長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会会長 | 石神 龍代 |
副実行委員長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会副会長 | 河合 雅人 |
副実行委員長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会副会長 | 田中 法一 |
副実行委員長 | 経絡治療学会東海支部支部長 | 坂本 幹男 |
副実行委員長 | 鍼和会会長 | 林 﨨一 |
副実行委員長 | 名古屋漢方鍼医会代表 | 天野 靖之 |
副実行委員長 | 愛知漢方鍼医会代表 | 高橋 清吾 |
副実行委員長 | 東洋はり医学会名古屋支部長 | 安田 茂幹 |
副実行委員長 | げんき会代表 | 長谷川栄一 |
監 事 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会監事 | 松本美富士 |
監 事 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会監事 | 筒井 眞 |
事務局長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会総務部部長 | 中村 弘典 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会組織部部長 | 鈴木 武志 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会教育部部長 | 服部 輝男 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会研究部部長 | 皆川 宗徳 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会広報部部長 | 山田 耕 |
財務局長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会経理部部長 | 河瀬 美之 |
・運営総括 | 中村 弘典 | |
・接 待 | 仲谷 設子、榊原早千江、田辺 裕子、山下 喜代、米山 徹子 | |
・受 付 |
楊 貴宋、石川久美子、高橋 順子、光川 友貴、小林 美鈴、蟹江 勝、 山田 篤、沓名 勇典、鈴木 裕明、片岡 泰弘、寳田 一男、中根 満、 長谷川栄一、鈴木 武志、右田 一弘、清川 朝栄、楠本 高紀、黒野由利子、 平松 英敬、北国 善太 |
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・展 示 | 服部 輝男 | |
・宿 泊 | 河瀬 美之 | |
・救 護 | 今泉 征子 | |
・会 場 | 田中 法一、田中 喜浩、木津 正義、福田 幸治、山中 秀人、山中 昭典、山崎 武男 | |
・相談処理 | 石川 八三、佐野 忠吉 | |
・学術総括 | 服部 輝男 | |
・司会進行 | 堀 茂、梅田江理香 | |
・座 長 | 山田 鑑照、後藤 博文 | |
・演 者 | 絹田 章、水野 高広 | |
・タイム | 井島 晴彦 | |
・照明・質問 | 河合 雅人、鈴木 一三、竹内 昭夫、内藤 真次、藤井 良平 | |
・撮 影 | 山田 耕、狩野 義広 | |
・ビデオ撮影 | 加納 俊弘、山川 成彦 | |
・スライド受付 | 福田 裕康、井口 清彦 | |
・スライド映写 | 皆川 宗徳、甲田 久士、中村 高行 | |
・スライド連絡 | 斎藤 剛康、近藤 利夫、杉﨑 文彦 | |
・懇親会 |
皆川 宗徳、河瀬 美之、甲田 久士、福田 裕康、井島 晴彦、水野 高広、 石川久美子、黒野由利子、校條 由紀、楊 貴宋、仲谷 設子、梅田江理香、 高橋 順子、光川 友貴、小林 美鈴、山下 喜代、米山 徹子 |
(社)全日本鍼灸学会第21回東海支部学術集会に寄せて
(社)全日本鍼灸学会東海支部支部長 石神龍代
(社)全日本鍼灸学会中部ブロックは、平成13年度(昨年度)より東海支部(愛知・静岡・岐阜地方会)と北陸支部(石川・福井・富山地方会)となり、東海支部では平成13年9月1日、2日の2日間に亘り、静岡地方会の担当にて熱海市観光会館において「21世紀の鍼灸医療」をテーマに、21世紀の幕開けにふさわしい内容の第20回記念東海支部学術集会が盛会裏に開催されました。関係各位にはあらためて厚く御礼を申し上げます。
(社)全日本鍼灸学会中部ブロックは、平成13年度(昨年度)より東海支部(愛知・静岡・岐阜地方会)と北陸支部(石川・福井・富山地方会)となり、東海支部では平成13年9月1日、2日の2日間に亘り、静岡地方会の担当にて熱海市観光会館において「21世紀の鍼灸医療」をテーマに、21世紀の幕開けにふさわしい内容の第20回記念東海支部学術集会が盛会裏に開催されました。関係各位にはあらためて厚く御礼を申し上げます。
さて、第21回東海支部学術集会は愛知地方会の担当にて開催されますが、昨年度の東海支部幹事会において、岐阜・静岡地方会より、3地方会持ち回りによる3年に1回の学術集会開催担当は困難なので、しばらくの間、是非、愛知地方会を中心にした4年に1回の開催担当にさせて欲しいという強い要望が出され、愛知地方会役員会においてその旨を種々検討して頂いた結果、2地方会が早く各地方会持ち回りで開催できるよう力を付けて頂くこととご協力頂くことを条件に、しばらくの間、愛知地方会担当による隔年の学術集会開催を御引き受け頂くことになりました。ここに愛知地方会の黒野保三名誉会長をはじめとする役員各位、会員各位に深く感謝申し上げます。
また、東海支部幹事会において、今後の学術集会の持ち方について討議され、「東海支部の方針としては、記念すべき学術集会以外はできるだけ簡素にして、会員発表を多くして、研究発表育成の場としていく」ということになりました。本部学術大会発表の前哨戦として、一人でも多くの先生方に日頃の鍼灸臨床における現象を気軽にご発表して頂きたいと思います。
第21回東海支部学術集会は名古屋市立大学名誉教授であり、中和医療専門学校校長の渡仲三先生を学術集会長にお迎えして、これからの医療といわれている統合医療における鍼灸医学の重要性について御講演を頂くのをはじめとして、鍼灸治療を専門とする先生方にとりましても,また、これから鍼灸治療家を目ざす学生さんにとりましても意義と示唆に富む学術集会の内容となっています。
是非、抄録を前もってご熟読頂き、自らの努力でそのエキスを血や肉として頂く有意義な学術集会となりますことを願って止みません。
最後になりましたが、本学術集会開催にあたりましてご尽力ご協力下さいました関係各位に深甚たる感謝を申し上げます。
(社)全日本鍼灸学会第21回東海支部学術集会開催に際して
(社)全日本鍼灸学会第21回東海支部学術集会集会長 渡 仲三
今回、第21回(社)全日本鍼灸学会東海支部学術集会を、愛知地方会が担当して下さることになり、不肖、私がその集会長をお引き受けする事となりました。光栄に存ずると共に、その責任の重大さを痛感しております。
東海支部は、愛知、岐阜、静岡の3地方会からなり、毎年の集会を、各地方会で担当するとすれば、3年に1度の割で回って来る事になり大変だということで、愛知地方会が隔年に担当して下さる事になったと聞き及び、感謝するとともに、会長の石神龍代先生始め、役員の先生方のそのご労苦に、心から敬意を表するものであります。本学術集会は、非常に内容の濃い集会でありまして、特別講演と、教育講演が各1題、特別研究講演(学位論文報告)が2題、一般講演が11題のほか、市民公開講座として、(財)東洋医学研究財団助成報告が7題、さらに、有名な女優の山田 昌女史による特別放談「鍼灸との出合い」等もあり、会員の方々はもとより、一般の市民の方々に対しても、暖かい心遣いが感じられます。
鍼灸医学は東洋医学の重要な一分野であり、伝統医学として栄えて参りましたが、明治維新の際、時の政府によって、日本の医療制度を西洋医療一辺倒にしたため、鍼灸は、「医療類似行為」などと言われて、医療の本筋から外されて来た訳です。しかし、多くの先達のご努力によってその命脈を保つことが出来、さらに最近では、「鍼灸の科学化」や、EBMの確立などによって、その有効性が裏付けられ、その地位は確実なものとなりつつあります。また、「統合医療」などの台頭から、鍼灸が国民の疾病の治療はもとより、鍼灸の施術が、病気に対する自然治癒力や免疫力を高める重要な施術であることから、疾病の予防、未病治などの分野でもその重要性が認識されております。
この学術集会を通して、さらに鍼灸医療が、老齢化する日本の二十一世紀における国民の健康管理に重要な地位を占めることと、「長寿日本」の一翼を担うことをアピール出来れば幸いであると存じます。
内 容
特別講演(認定委員会指定支部研修講座 1)
座長 愛知地方会名誉会長 黒野保三 先生
「骨格筋の疲労と回復」
名古屋市立大学大学院医学研究科細胞機能制御医学 大羽利治 先生
教育講演 (認定委員会指定支部研修講座 2)
座長 (社)全日本鍼灸学会東海支部支部長・愛知地方会会長 石神龍代 先生
「統合医療における鍼灸医学の重要性」
中和医療専門学校校長 渡 仲三 先生
特別研究講演
座長 元朝日大学学長・岐阜地方会顧問 船越正也 先生
「心拍出量および筋交感神経活動に及ぼす鍼通電刺激の影響」
中和医療専門学校教員 黒野由利子 先生
「モルモット小腸粘膜下層細動脈におけるアセチルコリンによるカルシウム反応」
名古屋市立大学医学部第一生理学研究員 福田 裕康 先生
一般口演16題(うち愛知地方会口演者は下記の通り:敬称略)
非代償性肝硬変に対する鍼治療の検討
服部 輝男
糖尿病に対する鍼治療の一症例
山田 篤
難治性不妊症に対する鍼灸治療の検討(第1報)-子宮内膜形状不良患者に高度生殖医療と鍼灸治療を併用した64症例-
鈴木 裕明
脉状診と血圧との関連研究
皆川 宗徳
徐脈に対する鍼治療の一症例
石神 龍代
不定愁訴に対する鍼治療の一症例-大腸癌手術後に生じた不定愁訴-
絹田 章
腰痛に対する鍼治療の検討-VASとJOAスコアを使用した多施設での症例集積結果-
河瀬 美之
市民公開講座
・東洋医学に関する学術研究報告会
①牛車腎気丸が有するインスリン抵抗性改善効果の作用部位に関する研究
名古屋大学大学院 医学研究科 胡 暁晨 先生
②灸の効果についての超微形態学的研究・特に肝臓の生体防御系細胞としての脂質貯蔵細胞の動態
名古屋市立大学医学部 第一解剖学研究員 中井さち子 先生
③葛根成分genisteinの平滑筋収縮シグナリングに及ぼす作用
名古屋市立大学 医学部薬理学助手 河辺眞由美 先生
④糖尿病合併症予防効果を併せ持つ抗酸化物質の探索研究-植物性食品加工廃棄物を資源として-
名古屋市立大学薬学部 薬用植物園研究実習施設講師 永津 明人 先生
⑤エフェドリン含有漢方製剤の排尿に及ぼす影響
名古屋市立大学医学部泌尿器科講師 戸澤 啓一 先生
⑥医薬品の適正使用のために:漢方製剤の使用状況とその適正使用上の問題点の調査と研究
名古屋市立大学看護学部教授 森 雅美 先生
⑦侵害受容器の感作機構の研究-特に機械刺激に対する反応に着目して-
名古屋大学環境医学研究所教授 水村 和枝 先生
・特別放談
司会 愛知地方会名誉会長 黒野保三 先生
「鍼治療との出会い」
女優 山田 昌 先生
第1日目の午後5時30分~8時まで名古屋市立大学本部棟ホールで懇親会が開催された
愛知地方会より贈呈された医学博士号・鍼灸学博士号取得の記念品を送る黒野保三先生
右より黒野保三先生・黒野由利子先生・福田裕康先生